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撮っている人

​田口悠太です。
趣味は日本全国の鉄道で旅をしながら写真を撮ること。
岐阜県の山の中生まれ。大学四年間を山梨で過ごす。
​カメラを始めたのは母親の影響だ。
運動会・家族旅行の度にフィルムへ収まり、現像をするために写真屋さんへ通った記憶も懐かしい。今では、出来上がった写真を一枚ずつ「アルバム」に貼っていくなんて作業もしない。

Photo:はしろ

カメラを使い始めたのは中学生の時。カメラに詳しい母からコツを教えてもらい、ますますカメラの世界に惹かれていくことになった。

それからは、大好きな旅行の写真や青空や四季の移ろいを撮りつづけた。

高校二年生の時、貯めたお年玉とアルバイト代で、ついにはじめての一眼レフを購入。すっかり写真を「撮る側」になり、親戚の運動会や高校の卒業制作にも携わることとなった。

大学生時代は自主研究会や学会を掛け持ちながら、カメラ・レンズ代を稼ぐため、アルバイトにも勤しんだ。時には、依頼をされて他の学会の講演会写真や卒業アルバム撮影の機会もいただきながら活動を続けてきた。

地元自治体からポスター用の写真を頼まれたり、友人を通してイベント撮影を行ったりもしはじめた。なんでも勉強のため。これが自分の写真活動の原動力になったのかもしれない。

*309.JPG

Photo:はしろ

写真活動を広く発信し始めたのは、大学三年の夏。

以前撮影を依頼してくれた同級生が突然「来月マルシェやりたいから、なんか出店して!写真撮れるでしょ?」とむちゃぶりをしてきた。仕方なく、過去にとった写真を集めて展示即売会を実施。その時出会ったハンドメイド作家に感銘を受け、写真と手芸をかけあわせた「手作りしおり」を協働開発した。原価率を考え、収益のある活動を継続することで、はじめて写真はひとりで完成し得ないことを学んだ。

気が付けば、SNSへ連日写真を投稿し、「手作りしおり」の売上も伸びていた。

しかし、上には上がいて、その写真を見て比べては自信を失くした。

売れる写真を追い求めるようになり、カメラを始めた頃の「好きなもの集め」は「時間がない」を言い訳に減っていく。

ふとタイムラインを見ると、後輩の紅葉にはしゃぐ写真が映し出された。
技術なんて関係なかった。

スマホで撮影された一枚一枚に楽しさが溢れ出でいた。

心の中の何かが跳ねる。
ダメもとで懇願し、生まれて初めての人物写真を撮ってきた。今回ポートレートとしてホームページに掲載した写真のモデルたちは、皆撮影なんてはじめて。お互い勝手が分からないなりに、笑顔だけで乗り切ったものばかり。

ーなぜホームページをつくったのか

カメラは、撮るものがなければ、ただの黒いカタマリに過ぎない。

今の私を構成しているのは、紛れもなく写真を撮らせていただいた友人・知人であり、決して一人ではないことを示したかった。​同時に、ひとつの夢は、みんなの得意で叶えうることを表したかった。

カメラとバンドを組み合わせれば、プロモーションビデオが出来上がる。カメラと言葉が組み合わされば、想いを伝える記事になる。

そんな、得意の掛け算の一端を担えるような存在になりたい。

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